半夏生とは?2015年は何月何日?何を食べる?タコ?鯖?餅?うどん?
『半夏生』
この文字を初めて見た時は読み方が分かりませんでした。
「はんかせい」?
「はんかしょう」?
正しい読み方『はんげしょう』で、雑節の一つです。
読み方と特別な暦日であるということは分かりましたが、まだたくさんの疑問が残ります。
・半夏生とは?
・2015年の半夏生は何月何日?
・半夏生には何を食べる?
ここでは、これらの疑問について一つずつ解決していきましょう。
半夏生とは?
諸説ありますが、半夏生とは季節の変わり目である雑節の一つで、半夏(烏柄杓)という毒草が生える多湿で不順な頃と言われています。
また別の説としては、半夏生(片白草)という草の葉が、その名の通り半分だけ白く化粧しているようになる頃とも言われています。
この半夏(烏柄杓)と半夏生(片白草)は混同される事が多いですが、半夏(烏柄杓)は里芋科、半夏生(片白草)は毒痛み(どくだみ)科で全く別の植物です。
そして半夏生の頃には、ちょっと怖い言い伝えがあります。
・天から毒気が降る
・地面が陰毒を含んで毒草が生える
この時季に土から生えるワラビや竹の子などを食べたり、種を撒くことを忌む風習や、天から降った毒が入らないように井戸にも蓋をする風習があったようです。
半夏生2015年は何月何日?
本来は夏至後10日目から小暑の前日までを指していましたが、現行暦では太陽の黄経が100度に達する日を半夏生としています。
また、この頃に降る雨を半夏雨(はんげあめ)と言い、大雨になることが多いことからこの日までには田植を終わらせます。
そして、どんなに天候不順な年で作業が遅れていたとしても、この日以降には田植えをしないという習慣がりました。
今年2015年の半夏生は7月2日で、来年2016年は7月1日となります。
半夏生には何を食べる?
日本各地には半夏生と食べるものに関する様々な風習があります。
<<タコ>>
近畿地方の一部の地域ではタコを食べる習慣があります。
田植えした稲の苗がタコの足のように地に吸い付き、しっかり根付くようにとの願いが込められています。
現在では近畿地方の各地で、小売店がタコの販売促進活動を盛んに展開しています。
<<鯖>>
福井県(大野市を中心とした地域)では焼き鯖を食べる習慣があります。
江戸時代に大野藩の藩主が、この時期田植えを終えた農民に焼き鯖を振舞ったという逸話があります。
<<餅>>
奈良県の香芝市周辺(または大阪府南河内地方)の農家では、「はげっしょ」という小麦を混ぜた餅に黄な粉をつけて食べる習慣があります。
農作業を無事に終えたことを田の神様に感謝し、お供え物をして共に食べたことが由来とされています。
<<うどん>>
香川県の農村では、うどんを食べる習慣があります。
その年に収穫された麦を使ってうどんを打ち、農作業を手伝ってくれた人達に振舞っていたことが由来とされています。
1980年に香川県製麺事業協同組合が7月2日を「うどんの日」に制定しています。
その他にも長野県小川村では芋汁を食べるなど、地域によって半夏生に食べるものは異なります。
まとめ
半夏生とは季節の変わり目である雑節の一つで、半夏(烏柄杓)という毒草が生える多湿で不順な頃、または、半夏生(片白草)という草の葉が、その名の通り半分だけ白く化粧しているようになる頃と言われています。
本来は夏至後10日目から小暑の前日までを指していましたが、現行暦では太陽の黄経が100度に達する日を半夏生としています。
そのため、今年2015年の半夏生は7月2日となります。
半夏生に近畿地方の一部の地域ではタコを食べ、福井県(大野市を中心とした地域)では焼き鯖を、香川県の農村では、うどんを食べる習慣があります。
関連記事
関連記事はありませんでした