食中毒の予防策は?しっかり手洗い!しっかり加熱!
2015/03/18
食中毒は旅館やレストランでの外食が原因と思われがちですが、厚生労働省に報告があった事例だけを見ても、家庭での食事が原因となる食中毒が全体の約2割を占めています。
<<食中毒の種類>>
・細菌性食中毒 :O-157やサルモネラなどの細菌が原因
・化学性食中毒 :洗剤などが食品へ混入することが原因
・自然毒性食中毒:自家調理のふぐやきのこの毒が原因
※全食中毒の約9割を細菌性食中毒が占める
ここでは食中毒の予防策を洗い出し、特に効果のある手洗いと加熱について詳しく説明します。
食中毒の予防策は?
<<食中毒の予防の三原則>>
・原則1:食中毒菌を付けない(清潔)
・原則2:食中毒菌を増やさない(冷却/迅速)
・原則3:食中毒菌を殺す(加熱)
食中毒予防策そのポイントは、手洗いと加熱殺菌(消毒)そして健康管理です。
・日頃から手洗いの徹底で食中毒予防
⇒指先だけではなく手の甲や指の付け根も洗う
・食品をしっかり加熱して食中毒予防
⇒中心温度85℃で1分以上加熱する
・健康管理で食中毒予防
⇒下痢や嘔吐の症状がある場合は調理しない
食中毒の予防にしっかり手洗い!
手は綺麗に見えても、汚れや様々な細菌がついています。
そのまま調理や食事をすると、細菌が食べ物について食中毒の原因となります。
しっかりと手洗いをして、食中毒を予防しましょう!
<<手洗いが必要なとき>>
・調理前や盛付け前
・食事の前
・無意識に顔等を触った時(顔、髪)
・休憩後(トイレ、タバコ、飲食、読書など)
・生鮮食品に触れた後(肉、魚、卵、野菜など)
・清掃後や濡れた台布巾、ゴミ箱に触った後
・動物にさわった後
<<基本の手洗い方法>>
①流水で手を洗う
②洗浄剤を手に取る
③手のひらと指の腹面を洗う
④手の甲と指の背を洗う
⑤指の間(側面)と付け根を洗う
⑥親指と母指球(親指付け根の膨らみ)を洗う
⑦指先を洗う
⑧手首を洗う
⑨洗浄剤を洗い流す
⑩手を拭き乾燥させる
⑪アルコール消毒する
②~⑨を繰り返す二度洗いが効果的です。
食中毒の予防にしっかり加熱!
腸管出血性大腸菌O-157やサルモネラ属菌、腸炎ビブリオなどの食中毒菌は熱抵抗性が低く、食品中のこれらの病原菌は75℃で1分の加熱処理により死滅します。
また、ノロウイルスには85℃で1分以上の加熱が有効です。
食品をしっかり加熱する事で、食中毒の原因になる菌やウイルスを死滅させ増殖を防ぎます。
ただし、食中毒菌の中にはセレウス菌やウエルシュ菌、ボツリヌス菌といった加熱しても死滅しない特殊な細菌もあるので注意が必要です。
また、全ての食中毒の原因物質が熱により無毒化する訳ではなく、食中毒菌が産生する毒素や自然毒には効果がありません。
まとめ
食中毒予防策そのポイントは、手洗いと加熱殺菌(消毒)そして健康管理です。
手は綺麗に見えても、汚れや様々な細菌がついています。
しっかりと手洗いをして、食中毒を予防しましょう!
食品をしっかり加熱する事で、食中毒の原因になる菌やウイルスを死滅させ増殖を防ぎます。
ただし、全ての食中毒の原因物質に効果があるわけではないので注意が必要です。
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