インフルエンザの種類による型は?症状は?予防接種は?
毎年12月~3月ごろに流行するインフルエンザですが、インフルエンザウイルスには様々な型があることを、ご存知ですか?
ここでは、インフルエンザの型や症状、予防接種について、ご紹介します。
インフルエンザの種類による型は?
インフルエンザの種類は、インフルエンザウイルスの型によって異なります。
人に感染するインフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つに分類されますが、このうち流行の中心となっているのはA型とB型です。
A型は常に変異し続けるため毎年流行し、時には世界的大流行(パンデミック)することもあります。
さらに呼吸器系の合併症を併発するなど、症状が重篤になる傾向があり、高齢者が死に至る恐れもあります。
A型には、亜型と呼ばれるものがあり、HA(ヘマグルチニン)16種類とNA(ノイラミニダーゼ)9種類の組み合わせで、様々な型が発生します。
※Aソ連型やA香港型などは、この亜型に含まれます。
B型は、一般的にはA型よりも症状が軽いと言われ、限定された地域のみで流行するケースが目立ちます。
C型は、季節に関係なくほとんどの人が幼少期に感染し、症状が出ても鼻風邪のような軽いもので済みます。
ちなみに『豚インフルエンザ』や『鳥インフルエンザ』という呼び方は、動物(ウイルスの宿主)の種類によって命名されたものであり、インフルエンザウイルスの型を表す名称ではありません。
インフルエンザの種類による症状は?
●A型
【特徴】A型には、さらに亜型と呼ばれるいくつかの種類がある。
突発的な変異により新型インフルエンザが発生するため対策が困難。
【症状】高熱/頭痛/関節の痛み/咳/鼻水など
※肺炎など呼吸器系の合併症により、高齢者は死亡するケースもある。
【流行】毎年流行し、世界的大流行(パンデミック)することもある。
●B型
【特徴】変異しにくいが、症状からA型かB型かを判断することは困難。
【症状】高熱/頭痛/関節の痛み/胃腸障害/咳/鼻水など
※一般的には、A型よりも症状は軽いが、合併症を引き起こすこともある。
【流行】数年一度散発的に流行し、A型よりも流行の規模は小さい。
●C型
【特徴】幼児が季節を問わず感染し、鼻風邪のような症状か、症状がほとんど出ない。
【症状】鼻水/鼻づまり/咳/熱など
※症状が現れないケースもある。
【流行】免疫は長期間(または一生)持続するため流行しない。
インフルエンザの種類による予防接種は?
インフルエンザを予防する有効な方法の一つに、流行前のワクチン接種(予防接種)があります。
インフルエンザワクチンには、近年の流行を考慮し数種類が含まれたものとなっています。
2014~2015年は、インフルエンザA(H1N1)亜型とA(H3N2)亜型(いわゆるA香港型)、B型(山形系統)の3種類が含まれたワクチンでした。
今シーズン(2015~2016年)はこれに、近年B型で流行しているビクトリア系統を加えた、4種類が含まれたワクチンの導入が予定されています。
インフルエンザワクチンの予防接種は、感染後の発病を低減させる効果と、重症化防止に有効であると報告されていますが、100%ではありませんので、ご注意ください。
まとめ
人に感染するインフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つに分類されますが、このうち流行の中心となっているのはA型とB型です。
インフルエンザを予防する有効な方法の一つに、流行前のワクチン接種(予防接種)があります。
インフルエンザワクチンの予防接種は、感染後の発病を低減させる効果と、重症化防止に有効であると報告されていますが、100%ではありません。
【出典】
厚生労働省のホームページ「インフルエンザQ&A」(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html)
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